20056月議会 山野井たかし一般質問

 

旧市街地の公園整備

 中心市街地の空洞化の原因の一つとして、子供を持つ若い世代、あるいはこれから結婚して子供を持とうとする若者が郊外に移り住んでしまったことが挙げられると思います。そして、若者が住まない理由の一つとして、子供を遊ばせる公園がないことがあります。多くの保護者の皆さんからも、なぜ旧市街地に公園がないのかとよく言われます。区画整理によって整備された地域には公園ができ、旧市街地にはつくらないということは、若い人たちには中心市街地から出ていって郊外に住んでもらうという行政政策であるといっても過言ではないと思いますが、いかがでしょうか。

 子供を持つ若い人たちが旧市街地に戻ってきてにぎわいを取り戻すことが中心市街地の活性化にもつながると思いますが、いかがでしょう。そのための施設整備は、行政の早急で大きな役割であると思います。旧市街地に公園を整備する考えがあるのかどうかお伺いいたします。

 また、中心市街地のまちづくりには市が公共施設や公園をつくったりイベントを行うなど、市で使える土地が必要であると思います。旧市街地に市有地はどれくらいあるのかお聞きいたします。

◎大久保寿夫市長

 中心市街地にある市有地の有効利用についてですが、東西はJR宇都宮線から思川まで、南北は国道50号線からJR両毛線までのこの区域におきましては、未利用の市有地は全部で4カ所でございます。その中で神鳥谷地内にあります旧富士見台市営住宅跡地につきましては、面積が約2,729平米とまとまった土地であります。このため、未利用の有効活用等プロジェクト会議におきましては、公園などを含めて将来の有効利用を視野に入れ、普通財産として保有しておくべきで、売却処分することは不可であるとの決定をしております。旧市街地に公園を整備する計画についてですが、この中心市街地を含む区域には、城山公園や西林寺西側の堤外地にあります思川公園、八幡町1丁目、小山二中第2グラウンド西側の八幡公園、小山第二中学校東側の天神公園などがあります。旧市街地には、新市街地と比べまして古くからの神社や寺院が数多く存在することから、緑地的広場としてこれらの境内や小学校、中学校の校庭を子供たちが遊び場として利用していたと推測されております。一方、小山駅東地区などの新市街地におきましては、面的整備による土地区画整理事業により、このような広場空間を創出するため、街区公園などを確保しております。

 このように旧市街地と新市街地はまちの成り立ちが異なりますので、近年旧市街地においては計画的に整備をしている公園は少ないことになります。今後は地区の実情や要望に応じましたまちづくりを視野に入れ、時代の変化、ニーズの変化に対応した住環境を提供するため、公園の整備については既存の空間を最大限活用するような、例えば小さな遊休地のポケットパーク化等を考慮した修復型の整備手法を検討してまいりたいと考えております。例えば先ごろ花垣町の自治会から旧保健所の敷地西側の駐車場部分をスポーツ広場として利用したいとの要望がありました。建物を含めた敷地全体の利用計画が定まるまでの間、自治会で有効に利用していただくことで協議を進めているところでございます。

 このように旧市街地の公園の用地を確保していくことにつきましては、買収だけでなく、長期借地による手法や未利用の遊休地の有効利用も含めまして、地元の皆様の意見やご要望を聞きながら小山市土地利用対策委員会等で検討してまいりたいと考えております。

 

思川カフェの今後の運営

 中心市街地の活性化に向け、平成15年9月に空き店舗対策としてTMO事業の思川カフェが白鴎大学学生の運営により開店いたしました。その後、2度のリニューアルを繰り返し、本年4度目のオープンをしました。学生が経営に当たるということは学生の卒業によって経営者がかわるということであり、事業が継続的に行われない可能性は当初から予測できたものと思います。継続されない事業では市民に愛着もわきませんし、活性化につながるとも思えません。今回のリニューアルオープンにより、まちかど交流館として新たなスタートを切るわけですが、今度こそ長期的な事業となり、市民に定着するものとなることを期待します。今後の運営等についてお聞きいたします。

◎青木求経済部長

中心市街地活性化対策事業における空き店舗対策事業につきましては、TMO事業による空き店舗活用事業として、地元大学である白鴎大学の学生によるビジネス体験の場と、学生、商店街、市民との交流スペースとして活用することを目的に、産、学、官連携による新たな人材育成事業として思川カフェを支援し、市の文化施設としてのまちかど美術館と連携いたしております。

思川カフェは、当初白鴎大学教授と学生を中心にジャズ喫茶とビジネス体験の場や地域交流の拠点として大学4年生が卒業して入れかわっても後輩に継承するということで、継続した運営を想定しまして市民と学生の交流活動を積極的に行い、2,608人のご利用をいただいてきました。

その後、平成16年1月から同大学の研究生をリーダーとしたチームの引き継ぎ、リーダーの出身地である沖縄料理を中心としたアジアン風カフェに転換し、子供からお年寄りまで幅広い層の方々に楽しんでいただける店舗運営をし、小中学生を対象とした無料勉強会や市民講座等を開催し、1,165人の利用をいただきました。

平成16年度に入り、コミュニティースペースとして飲食機能を併設した店舗運営を行うとともに、スタッフの一員である中国からの留学生である大学院生による中国語講座や手話講座を毎月開催し、市民交流スペースとしての意義を深めてまいりました。平成16年8月に中心メンバーの家庭的な事情により一時休業いたしましたが、1,767人のご利用をいただきました。

そして、平成1610月から学生と小山商工会議所の創業塾の卒業生でありました鈴木氏の支援を受け、共同経営を開始いたしました。従来のコンセプトを維持しながら、新たにアートフラワー、カントリードールやアクセサリー等の展示販売を行い、学生と市民のジョイントコンサートの開催や子育て支援講座等を実施し、2,296人の利用をいただいてきたところでございます。

思川カフェの今後につきましては、4月から白鴎大学の国際交流サークルでありますハイネットのメンバーを中心にいたしまして交流をコンセプトに国際交流、地域市民交流、学生交流、情報発信の拠点として活用していくための事業を開始いたしました。具体的な事業としましては、国際交流に関する海外情報の展示や写真展の開催、青年海外協力隊の活動等の情報発信や海外での活躍者との交流会や講演会、在留外国人や留学生との交流及びイベントの開催、市民を対象とした白鴎大学の教授の方々による公開講座の開催、市民サークルの会場の提供等を実施し、市民のにぎわいを創出していきたいと考えております。

 

思川カフェとまちかど美術館による効果

 また、隣接するまちかど美術館でも多くのイベントを実施しているようですが、思川カフェとまちかど美術館によって、これまでどれくらい活性化に効果があったのかお聞きいたします。

◎青木求経済部長

思川カフェやまちかど美術館の空き店舗利用による活性化対策で回遊性の向上や周辺商店街の売り上げ等に対しどのような効果があったのかにつきましては、平成15年8月のオープンから平成17年3月までの思川カフェへの来客数は7,836人、まちかど美術館の来客数は1万1,781人となっております。市の広報活動や新聞紙上等に取り上げられるなどPRの効果もあり、市内はもとより近隣市町の方々の多数の出展や来館もあり、回遊性向上の第一歩を踏み出したものと考えております。また、小山ブランドの小山評定や米パンの販売を行い、小山ブランドの情報発信や消費拡大に効果があったものと受けとめております。引き続き継続した安定的な運営体制と交流の場としてのにぎわいを創出し、購買力向上等の環境づくりに努めてまいります。

 

小山市中心市街地商業出店等促進事業補助金申し込み状況

 平成17年度予算に中心市街地商業出店等促進事業費として1,000万円が計上されました。これは小山駅前の祇園城通りに新規出店する方に家賃と内装費の一部を補助する事業であります。空き店舗の解消と活性化に期待する事業であると思いますが、私自身としては新しい店舗が出店するだけで市街地を回遊する市民がふえるとは考えにくいのですが、いかがでしょうか。人々が市街地を回遊するようなまちづくりがあって初めてそのまちに魅力を感じ、新たなお店を出してみようという気になるのではないでしょうか。そのためには我々議員も知恵を出し、これからのまちづくりに積極的に参加していきたいと思っています。この支援事業がスタートしてまだわずかな期間ですが、これまでに支援の相談はどれくらい来ているのかお聞きいたします。

◎青木求経済部長

 本年4月から施行いたしました祇園城通りに面した空き店舗を対象とした小山市中心市街地商業出店等促進事業補助金申し込み状況につきましては、制度の概要についての紹介を除きました具体的な相談件数は、現在3件でございます。このうち補助金の受給資格者認定申し込みの申請が2件あり、2件とも受給資格の認定をしたところでございます。1件につきましては、相談の段階で受給資格認定要件を欠くものでございます。引き続き関係機関等にPR活動を行い、空き店舗対策に取り組んでまいります。今後とも積極的な中心市街地の活性を図ってまいります。