20056月議会 山野井たかし一般質問

 

環境行政

 初めに、環境行政についてお聞きいたします。外城・塩沢地区においては、昭和40年8月のし尿処理場操業から始まり、昭和41年5月にごみ焼却場が操業、昭和43年1月に食肉センターが操業、これは昭和62年まででございます。これに対し地元住民より陳情が何度となく出されたため、当時の栗田市長が昭和4810月にごみ焼却場を本格的施設にするための都市計画決定し、火葬場については外城地区には建設しないという方針をとったと聞いております。しかし、小林市長になり、方針を転換し、住民の反対を押し切って火葬場を外城地区に建設いたしました。火葬場建設に当たっては外城自治会が分裂するという最悪の結果になったことは、皆さんよくご存じのとおりでございます。

 その後、関口育男元議員の働きかけにより、外城地域環境整備協議会が設置され、住民の意見が行政に反映されるようになりました。しかし、船田市長は、外城地区にはつくらないと約束していた小山市リサイクルセンターを外城地区に建設いたしました。南外城自治会では建設する条件として覚書を締結し、小山市環境基本条例を制定することになったと聞いております。ほかにも昭和51年6月に下水処理場が操業、昭和54年5月に粗大ごみ処分場が操業、これは平成8年9月に新設をされております。そして昭和63年3月に小山聖苑が操業、そして昨年、平成16年4月に小山クリーンセンターが操業と、小山市における迷惑施設のほとんどが集中している地区であります。そこで、外城・塩沢地区の環境整備について何点かお聞きいたします。

外城・塩沢地区の緑化

 昭和46年2月議会に外城富士見台団地の方々からし尿処理場とごみ焼却場、そして周辺の環境整備について請願書が提出され、採択されました。その中には、処理場周辺に緑地をつくり、花を植えたりして公園のような環境にし、せめて見ただけでも環境をよくしてほしいという要望でございました。また、平成1510月に実施された当該自治会との市政懇談会においても、緑化を含む環境整備が要望されております。しかしながら、現在まで納得できるような整備が行われたとは言えない状態であります。そこで、施設周辺の総合的な緑化計画についてお考えを伺います。

クリーンセンター北側に面した通路

 クリーンセンター北側の通路は、中央清掃センター搬入口へつながる通路部分と南側の道路部分に分かれております。中央清掃センター側の通路は舗装もされず、砂利道のままであり、雨が降ると水たまりができ、ぬかるみとなって、とてもよい環境とは言えません。また、南側通路は道路ではないと聞いていますが、実際には多くの車が道路として利用しているようです。ただし、大変狭隘であり、車がすれ違うことができない上に歩道もなく、危険であります。そこで、これらの通路について今後どのような整備をお考えなのかお伺いいたします。

◎小久保吉雄市民生活部長

中央清掃センター付近の環境整備について、中央清掃センターと小山広域クリーンセンターの間にあります旧下水道放流管ボックスカルバートの上部につきましては、一部簡易舗装を行うなどして車両が通行できる状態となっております。また、平行してその北側に埋設されている現下水道放流管上部につきましては、小山広域保健衛生組合にて中央清掃センターへのごみ搬入車の未舗装の待機レーンとして使用されております。なお、ごみ搬入車の待機レーン及びこの付近の緑化につきましては、中央清掃センターを管理運営しております小山広域保健衛生組合に照会しましたところ、この付近は市有地、組合所有地及び民有地が混在していることから、組合財産管理の明確化を図るために平成10年度予算に測量委託費を計上し、現在測量調査を実施しているところであります。今後は土地境界の確定を進め、市と協議しながら、ごみ搬入車の待機レーンの整備と道路付近の緑化を図るなど、環境を整えてまいりたいとのことでございました。

 

市内に放置されている産業廃棄物対策

 次に、市内に放置されている産業廃棄物対策についてお聞きします。先日、馬頭町にある産業廃棄物の不法投棄現場と県が建設を計画している最終処分場予定地を視察する機会があり、星野議員とともに見てまいりました。不法投棄されたそのごみの量は膨大なものであり、汚染された周辺の土壌を含め、5万1,000立米を撤去しなければならないとのことでございます。その中身は建設廃材やプラスチックくず、紙くず、繊維くずのほか、プリント基板や焼却灰、中には医療廃棄物まで含まれており、地下水などへの汚染も危惧されているということでございます。

 ところで、小山市の状況はどうでしょう。2月16日の下野新聞に小山市内に不法投棄されているごみの量は県内最多であるという記事が掲載されておりました。何とも不名誉な記事であります。これは産業廃棄物、一般ごみ、家電製品、自転車、タイヤなどを合わせた量ではありますが、その量は8万1,211トンであり、県内全体の約30%を占めている状況でございます。そこで、小山市内に不法に放置されている産業廃棄物の状況についてお伺いいたします。また、産廃対策として小山市がこれまでに実施してきた施策についてお聞きいたします。あわせて所管でもあります県の取り組みについても、答えられる範囲で結構ですので、お聞かせいただきたいと思います。

 産廃が捨てられた地域に住んでおられる皆さんは、廃棄物による地下水などへの影響等にも不安を感じているのではないかと思います。当然このままにしておくわけにはいかないわけですが、今後の処理計画等についてどのように考えているのか、県に対してどのようなお願いをしているのかお伺いいたします。

◎小久保吉雄市民生活部長

 産業廃棄物につきましては、県が所管し、調査、指導しているところでございます。各事業所から排出される通常の産業廃棄物は、処分量や処分の流れをチェックするため、マニフェストで管理されているところでございます。しかしながら、無許可での収集運搬を行い、違法となる場所に産業廃棄物を放置した未解決の事例が当市においても幾つもございます。

 現在、外見上手つかずの野積み状態となっている主なものを申し上げますと、東黒田の木くずと燃え殻、ニッソーの梱包廃プラスチックの件でございます。これらの対応につきましては、冒頭申し上げましたように栃木県が所管しておりますが、小山市も協力はもとより、適正に処理すべく、再三県に対して要望しております。その結果、一部搬出元を特定できたものにつきましては撤去するよう指導し、撤去の実施に至っております。ただし、すべてが特定できず、撤去できないものにつきましては、基本的に土地所有者の責任において撤去することが原則となっていますので、今後とも撤去するよう実施していきたいと考えております。

 なお、住民の不安解消となるように、不法投棄場所付近の地下水の水質調査を実施しているところでございますが、これまでの調査結果におきましては、有害物質は検出されておりませんので、井戸所有者に対し、その旨報告しているところでございます。今後も不法投棄防止に向け関係機関との連携を図るとともに、パトロール等を強化し、早期発見、早期対応、未然防止に努めていきたいと考えております。

 

ごみの不法投棄対策

 その他のごみの不法投棄対策についてお聞きいたします。小山市には母なる川である思川、そして平地林など、自慢できる自然がたくさん残っています。しかし、その自慢の場所がごみ捨て場となっているのが現状であります。また、国道50号線の中央分離帯や県道、私道の道路わきの生け垣など、せっかく整備した緑地にごみが捨てられている様子をよく見かけます。そこで、市内でごみが大量に不法投棄されている場所について状況をお聞きいたします。

 また、市が日常的に行っている監視パトロールの状況、もしパトロール中に不法投棄を発見した場合、あるいは不法投棄の持ち主が判明した場合の対応についてお伺いします。

 民有地は所有者が管理することが基本であることから、捨てられたごみも所有者が適切に処理することになっていますが、個人では対応し切れないものについては市に応援要請があると思いますが、その場合にどのような支援、対応を行っているのかお聞きします。

◎小久保吉雄市民生活部長

小山市におきましては、市民の協力を得てごみの分別収集を平成8年から実施しているところであります。現在のところ、市民の理解と協力により順調に推移しており、ほとんど100%近くのごみは適正に処理されております。しかしながら、確立したごみ処理リサイクルシステムの中におさまり切らず、不法に投棄されているごみが存在することも事実であります。モラルを無視した不法投棄は、人目につかない山林や河川敷、広大な田園の空き地、用水路などで行われております。具体的にはKDDI及び神鳥谷カントリーゴルフ場周辺、石ノ上橋下流の河川敷などが挙げられます。また、市街地では公園や道路に投棄されてしまうこともあります。

近年の状況は、平成14年度が17件、15年度が20件、16年度が18件と横ばいに推移しております。このような状況の中で不法投棄監視員による常時監視のほか、郵便局及び栃木県タクシー協会小山支部よりの不法投棄情報提供の活用、夜間休日パトロールの拡大、重点地域への集中監視などにより、不法投棄撲滅に向けて対策を強化してまいります。さらに、投棄されたものの内容調査で投棄者が判明した場合は、その投棄者に原状回復させております。また、投棄者が不明のときは、土地の所有者または管理者の責任について指導しているところであります。これらの不法投棄されたごみについて、地元自治会等から清掃の応援要請を受けた場合、環境課において協力体制をとっております。

市においても昨年4月から小山市環境美化条例を施行し、清潔で快適な生活環境を確保することを目的に、市民の皆様や事業者の方々に啓発活動を行っているところでございます。これからも警察及び栃木県との綿密な連携を図りながら、決して捨て得を許さないという強い方針で臨んでいきます。

 

ごみ集積所の管理

 次に、ごみ集積所の管理についてお聞きいたします。多くのごみ集積所においてごみ出しのルールを守らずに出されたごみが収集されず残っていたり、収集日と違うごみを出すなどのトラブルが発生していると聞いています。そういった場合、市に相談が寄せられると思いますが、どのように対応しているのかお聞かせください。

 カラスや犬、猫が生ごみを食い荒らし、その対応に苦労されている皆さんも多いのではないでしょうか。対策としてネットを購入して設置している集積所がふえています。自治会や集積所の管理者に対し、市として補助を行っていると聞いておりますが、その内容についてお聞かせください。

 分別や収集日などを守らない人たちに対する指導は、廃棄物減量等推進員の方が中心に行っているようでありますが、市が行っている行政指導はどのようなものなのかお聞きいたします。

◎小久保吉雄市民生活部長

 集積所の管理につきましては、自治会及び利用者の方々がそれぞれの収集所を維持管理しております。その中で違反ごみの処理についての要望、苦情が数多く寄せられますが、利用者管理の原則により、再分別をしたりしながら処理していただいております。しかし、中には粗大ごみや収集不可のものが収集所に出されるケースもあります。このような場合には自治会長、廃棄物減量等推進委員とも相談し、市が処理に協力することもございます。

 また、利用者以外がごみを出した場合、その人が特定できれば、市で文書により排出方法を指導しております。収集所の管理について問題等がある場合には、自治会長及び廃棄物減量等推進委員を通じて市に相談いただいております。なお、収集所の整備費補助として、収集所を新築したり改造したりした場合には、補助率3分の1で限度額20万円の補助金が、またカラス、猫対策のネット設置についても自治会振興費の補助対象となりますので、ご活用いただければと考えております。

 

資源ごみの持ち去りを禁止

 平成15年9月に資源ごみの持ち去りを禁止するために、小山市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正を行いました。条例改正後、資源ごみの持ち去りがなくなることを期待していましたが、多少の効果はあったと思いますが、改正前とそれほど変わっていないように感じます。トラックに山のように新聞等を積んで持ち去っていく、あるいは自転車のかごや荷台にビニール袋に入れたアルミ缶を乗せ、よろよろしながら走っていく様子は今でも多く見かけられます。本来市の財産となるべき資源が持ち去られているわけですが、現状をどのようにとらえているのかお伺いいたします。また、持ち去り者を発見したときの対策はどのように行っているのか、あわせてお聞きいたします。

 5月19日の下野新聞に「宇都宮市議会の政策条例検討委員会が廃棄物の処理と清掃に関する条例を改正し、ごみ集積所から資源ごみを持ち去る行為に20万円以下の罰金を科すことを検討している。6月議会に条例改正案を提出する方針である」と掲載されました。全国では東京都世田谷区神奈川県小田原市などが罰金を科す条例を制定しているようです。罰金などなくても持ち去りがなくなることが望ましいと思いますが、現状の条例にそれだけの抑止力がないのであれば罰金を科すことも仕方がないのかなと思いますが、小山市でも条例改正により罰金を検討していく考えがあるのか、お聞きいたします。

◎小久保吉雄市民生活部長

小山市では平成15年9月30日に資源系廃棄物の無断回収禁止の条例を県内で最初に制定いたしました。制定とあわせ、各収集所に無断回収禁止の看板を掲示するとともに、その防止のためのパトロールを定期的に実施してまいりました。その際、現場で業者へチラシを配布しながら口頭で指導を続けてまいりました。その結果、条例施行時に比べ、無断回収業者の数は減少いたしました。市民の方々からの通報等から現在7台の常習者を確認できております。これらにつきましては、口頭による指導はもちろん、警告書を送付いたしまして持ち去り防止に努めております。なお、過日、宇都宮市で罰則規定を設けることの報道がありましたが、小山市でも警察等の協力を得ながら、また県内各市と連携をとりながら、罰則規定の導入についても今後検討してまいりたいと考えております。