20036月議会 山野井たかし一般質問

 

学校週5日制の導入に伴う小山市のゆとり教育の現状と問題点

 学校週5日制が平成14年度より導入をされました。この制度の主な目的というものは、ゆとり教育と認識しておりますが、小山市が現在取り組んでいるゆとり教育というものの現状と今後の取り組みというものがございましたら、お聞かせいただきたいと思います。

 また、この制度の導入に当たり、幾つかの問題点が発生していると認識をしておりますが、小山市としてどのような問題点を認識されているのか。また、認識があるのであれば、その問題点に対してどのような対策を考えているのかお伺いしたいと思います。

◎清水悟教育長

 ゆとり教育のねらいですが、学校週5日制のもと、各学校がゆとりの中で特色ある教育を展開し、子供たちに学習指導要領に示す基礎的、基本的な内容を確実に身につけさせることはもとより、家庭や地域社会での生活時間の比重をふやし、子供たちが主体的に使える時間を確保し、みずから学び、みずから考える力や豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力などの生きる力をはぐくむことにあります。小山市教育委員会では、学校週5日制を見据え、導入1年前の平成13年4月から学校の責務として成長の保証、確かな学力の保証、安全の保証という三つの保証を小山市学校教育計画の柱として掲げてきました。このうち確かな学力の保証については、読む、書く、計算するなどの基礎的な学力と基本的な学習習慣や学び方の確実な定着と、みずから学び、みずから考える力の育成の二つを車の両輪と考え、児童生徒が学ぶ意欲を持てるような魅力ある学校づくり、授業づくりに努めていただいています。学校週5日制により授業時数や教育内容が厳選されておりますが、少人数の授業やチームティーチングによる授業、外部講師の活用により、子供たちに精神的、時間的、空間的なゆとりを確保し、確かな学力を定着させることが、生きる力をはぐくむことにつながるということを確認し合い、各学校と連携を密にし、地道に取り組んでいるところです。

 また、生涯学習課を中心に関係各行政機関が連携して休日における学校外活動の整備充実を図っています。生涯学習センターや各公民館では、子供向けにさまざまな情報提供を行っております。また、公民館、博物館、市立図書館、子ども情報科学館などにおいては、子供たちや保護者対象のさまざまな事業を展開しています。さらに小中学校を対象に市の体育施設使用料や体育館入館料を無料にしています。各小学校では土曜日の学校図書館開放や体育館、校庭の開放を行い、スポーツ活動や文化活動の拠点として活用していただいております。

 さて、学校週5日制に伴う課題についてですが、まず一つ目に、子供も教師も時間的制約を受けている中で、教師と子供の触れ合う時間や悩み事相談の時間の確保、魅力ある各種行事の実施など、限られた時間を有効に使って、いかに教育課程を組み立てていくかを工夫していく必要があるということであります。二つ目の課題は、いかに子供たちの学力の向上を図るかです。これには今まで以上にわかる授業を展開していく必要があります。そのために指導方法や評価方法の工夫改善について、研究をより一層深めていくよう各学校と教育委員会が力を合わせて努力しているところです。三つ目の課題として、子供たちの休日の地域行事等への参加の状況が、議員も話しておりましたが、まだまだ満足できる状況にはない点が挙げられると思います。地域や家庭への啓発により一層力を入れ、保護者や子供たちの理解を得ることに努力していきたいと考えております。今後も教育委員会が中心となって、各課、学校、家庭、地域との連携を一層緊密にしながら、生きる力を持った子供の育成のために努力していきたいと考えております。

 

 中学校の学区を越えて他の中学校の部活動への参加

 少子化の加速によりまして、現在小中学校児童生徒が年々減少する傾向にあります。学区の見直しや学校の統廃合などについて検討されているとお聞きしております。そんな中で中学校においてですけれども、生徒、そして先生が少ない。先生に指導する技術がないなどの理由から、部活動の種類が減っている。自分のやりたい部活動がその学校にないために、仕方なしにやりたくもないけれども、仕方ないから違う部活動に参加する。また、自分のやりたい部活動がないから部活動をやらないといった生徒もいると聞いております。特にスポーツを通して人間形成の重要な中学生の時期に、自分のやりたい部活動ができないということは、本人にとって大きなマイナスだと考えております。そこで、中学校の枠を超えて部活動だけを他の中学校で参加するような、そういった制度の実現はできないでしょうか。お伺いいたします。

 ◎清水悟教育長

 中学校における部活動は、学校において計画する教育活動の一環として位置づけられています。しかしながら、現状においては少子化による生徒数の減少で小規模校にあっては、種目によってチーム編成ができなかったり、指導者がいないため部が存続できないなどの課題を抱えており、学校として生徒のニーズに十分に応ずることが困難な状況にあります。したがいまして、議員ご指摘のとおり自分の通う中学校に自分のやりたい部がなく、自分の希望が生かせない場合も生じてくることもございます。そこで、小山市教育委員会としては、今までそうした申し出はありませんでしたが、今後生徒と保護者が十分に話し合い、放課後等に他の学校の部活動に参加することを希望する場合には、学校間で協議をして生徒の希望を受け入れられるような体制づくりをしていきたいと考えております。

 次に、大会参加についてですが、学校長の認めにより、受け入れ学校の団体戦のメンバーとして出場することはできませんが、教員の引率で個人戦のみ自分の所属する学校から出場することができます。なお、自分の通う中学校に部がないため、スイミングスクールであるとか、体操教室等で活動している場合でありましても、学校長が認めることによりまして、教員の引率で大会に出場することができます。さらに団体種目の場合には単独チームによる大会出場が困難な学校に配慮しまして、少人数の部にも大会出場の機会を与えるという趣旨から、規定によりまして合同チームの大会への出場も認めております。今後も生徒数の減少等によりまして、運営や指導のあり方など課題はありますが、生徒、指導者、学校間の交流を深めまして、望ましい人間関係づくりに大きな意義を持つ部活動を小山市教育委員会としても支援していきたいと考えております。