20036月議会 山野井たかし一般質問

 

中心市街地の活性化

 小山駅西口に生まれ育った人間として現在の小山駅西口の市街地の状況は、とても寂しく思っております。また、多くの市民の皆様からも活性化を望む声を聞いております。小山市中心市街地活性化基本計画やTMOなどにより、さまざまな取り組みが実施されていることは理解をしております。さらにこれまでに実施してきた具体的な取り組み、今までに取り組みの中で上がってきた効果などがありましたら、お伺いします。また、今後の取り組みについてもお伺いします。

 私自身としては、商店街だけの取り組みで本当に活性化ができるのかということにつきましては、非常に難しい問題ではないかと思っております。活性化するためにはやはり多くの人たちが市街地に集まってくる。そして多くの人を市街地に集めるためには、魅力的な場所であったり、施設であったり、定期的なイベントであったり、言い方を変えれば、小山と言ったらこれというような、そういった決め手となるようなものをつくらなければ、活性化は進まないように考えています。そこで、今回、小山市で行っている取り組みの中で活性化の目玉と言えるような企画がありましたら、お聞かせいただきたいと思います。

 次に、駅東口商店街共同事業や西口まつりなどといった駅の東西でそれぞれのイベントが開催されて、活性化への努力をされていると認識しておりますが、本当の意味で活性化を進めるためには、東西の交流というものは欠かせないと考えております。宇都宮線によりまして東西が分断されている今の小山市の状況では、東西の交流というものは非常に難しいのではないかと思っております。本会議での質問等の中にも話が出ておりますが、東西駅前交流のキーポイントとして、小山駅東西連絡通路というものは欠かせないと考えておりますが、具体的な計画、そして実施の時期などについて再度お話をいただければと思っております。

 ◎大久保寿夫市長

 議員は先ほど、小山の活性化のためには「小山市にはこれ」というものをつくらなければならないと考えているとおっしゃいました。私もまた同感であり、「小山市にこれ」といったものをつくるべく現在、小山ブランドの創生を掲げ、歴史や思川、思川桜、ハンドベル、男女共同参画などの分野におきまして、現在その創生に向け努力している中でございます。その中で小山市では、中心市街地の空洞化が進んでいることから、中心市街地の活性化を図るため、平成13年3月に小山市中心市街地活性化基本計画を策定いたしました。また、この基本計画において中心市街地の新たなまちづくり推進組織の設立が必要とされることから、小山商工会議所が主体となり、小山市商業タウンマネジメント計画を策定いたしました。小山市はこれを去る平成14年6月4日にTMO構想と認定し、小山商工会議所がTMOとして認定構想の推進事業所となりました。TMOとは、中心市街地における商店街が消費者のニーズに答えていくために、さまざまな団体が参加するまちの運営を横断的、縦断的、総合的に調整し、プロデュースする機関でございます。そのためTMO構想におきましては、エコステーション事業の拡大や空き店舗活用事業、商店街共同ソフト事業など15項目の事業が計画されております。平成15年度はクリーンなまちづくりに向けましたエコステーション事業の拡大、思水荘跡地、城山公園の活用方策によります回遊性促進とまちなか安全促進事業、親しむ通りの名称募集事業、まちなか情報のホームページやまちなかかわら版の発行によります、まちなか情報発信事業、小山駅東西の商店街交流会や創業講座、講演会などの人材育成事業、西口まつり、ステージ城東、駅東口のイルミネーション事業の商店街共同ソフト事業、市民ワークショップの開催・運営の市民によるまちづくり活動事業、空き店舗活用事業、まちづくり景観整備事業、須賀神社活用事業、食名物の開発と場の提供事業、講習会開催等のおかみさん会の設立事業が計画されております。既に実施したものでは、市民によるまちづくり活動事業によりますワークショップで作成した、小山とっておきマップ西口編を利用し、4月5日、6日のさくらまつりイベントや、5月17日、18日に開催しましたマスコミフェア、再発見・いいとこ小山におきまして、ウオークラリーや市民の方がガイドをするまちなかガイドなど、回遊性促進とまちなか安全促進事業を実施いたしました。

 親しむ通りの名称募集事業につきましては、小山市とTMOの共同事業として実施し、2月10日の愛称選定委員会において祗園城通り、小山評定通り、小山宿通り、汽車ポッポ通り、駅東大通りの五つの名称が決定し、4月6日に愛称銘板の除幕式を行いました。今後は愛称を活用したまちなかの活性化を進めることとしております。

 まちなか情報発信事業におきましては、まちなか情報の受発信の場として、市生涯学習センター内に設置しましたまちなか情報ホームページの情報内容の更新やパソコン端末からの情報の発信を行うとともに、まちづくりに関する商店街や各団体、個人の活動情報の紹介などによりまして、まちなか活性化に向けての合意形成と商業者の皆さんなどの意識を図るために、まちなかかわら版の発行、配布を行っておりまして、既に第4号を発刊しており、今後は空き店舗の情報等を紹介する空き店舗バンクをホームページ上に掲載することを予定しております。

エコステーション事業の拡大につきましては、まちなか情報のホームページやまちなかかわら版の活用による事業のPRを積極的に行い、加盟店も現在30店になっているところであります。また、空き店舗活用事業につきましては、御殿町商店会の空き店舗1店舗を借り上げまして、白大学の学生を経営主体とした学生、地元商店会、市民の交流スペースと、学生ビジネス体験の場として活用し、商店街及び地元地域の活性化と集客力の向上を図ることを目的として9月にオープンする予定であります。具体的には、白鴎大学の経済学部長でもございます樋口教授のご指導もいただきながら、白大学ジャズ研究会主体によるジャズ喫茶の運営及び物品販売、学生サークル活動の研究会、発表会の開催、大学ゼミ活動として店舗の経営戦略、人事管理、業績管理の研究や空き店舗活用方法の提言活動の実施、学生と地元商店街による商店街活性化懇談会の開催、白大学教授による市民公開講座の開催、新米ママさん育児相談会の開催、学生サークルと市民の交流イベントの開催などを予定しております。事業の実施によりまして、多くの若者を商店街に集客でき、商店街に活気が生まれ、学生と地元商店街が交流する中で、現代の若者の趣向、感性、特性、ニーズを把握でき若者をターゲットとしたビジネスモデルの構築が可能となり、また空き店舗対策提言書により、空き店舗対策の新しい切り口が発見できると考えております。

 なお、空き店舗活用事業を初めほかの事業の実施とあわせて、小山ブランド祭りや男女共同参画フェアなどのイベントを積極的に開催し、集客力の強化、回遊性促進や店舗、商店街、市民などのまちづくりネットワークの形成、地域のリーダーの育成、また市民主体のまちづくり機運の向上や中心部商店会の連携が深まり、中心市街地において活性化が図られると考えておりますので、議員の皆様におかれましてもイベント等には積極的にご参加いただき、ご指導をお願い申し上げますとともに、今後とも中心市街地の活性化について、議員各位のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

 

 小山駅東口新都市整備事業

 小山駅東口新都市整備事業ですけれども、ヤマダ電機、そして白大学が建設を予定しております。その中で白大学の進出についてお聞きをいたします。駅前という場所が学生にとって本当に環境のよい場所であるのか。また、大学が駅前の活性化にどのように貢献していくのか、私としては多少の疑問を感じております。小山市としても十分に検討を進め、そして大学に対しても十分な要望を行った上の結果と認識はしておりますが、白大学に対する駅前活性化への期待する部分がありましたら、お聞かせをいただきたいと思います。

 ◎新階寛恭都市整備部長

 小山駅東西連絡通路の具体的計画と実施時期については、平成14年度に設置した小山駅周辺地区まちづくり構想策定委員会において取りまとめられた小山駅周辺地区まちづくり構想において、新しい小山駅東口の駅前広場と中央自由通路等が提案されております。中央自由通路については、JR宇都宮線により分断された小山駅東西の連絡強化や相互交流による中心市街地の活性化等のため、小山市にとって不可欠な事業であると考えております。昨年度、さきの構想策定委員会において中央自由通路の検討を行い、北方面や東方面、それぞれの利用者の利便性も配慮しながら、JR東日本との下協議を踏まえて、現在の中央コンコース付近を通過する五つの案に絞り込んだところであります。

 なお、幅員については、ワンスパン程度と考えており、あわせてバリアフリー化を行っていく考えであります。本年度はさらにJR東日本等との協議を進めまして、自由通路等の位置及び駅舎の改修範囲を決定したいと考えております。その後詳細設計を進めてまいりますが、線路上の施行となるため、準備に期間を要し、工事の時期としては土地区画整理事業を立ち上げてからになると考えられますが、より有効な国庫補助金の導入を検討し、一日も早い事業化に向け進めてまいりたいと考えております。

 続きまして小山駅東口活性化における白大学の役割についてお答えいたします。小山駅東口の土地利用構想を策定しつつ、その内容に沿って新たな土地利用として市等による積極的な誘致を行った結果、ヤマダ電機や白大学の法科大学院を初め法学部等が進出することになり、平成15年度から16年にかけてオープンないし開設する予定となっております。白大学については、法科大学院の学生3学年で約90人、現在の法学部の学生約1,350人、これに教職員を合わせ約1,700人程度になると聞いております。駅前に立地する施設といたしましては、平成14年に策定した小山駅周辺地区まちづくり構想の1次取りまとめにおきましても、大学等の文教施設等が望ましいものの一つとされております。教育施設の立地については、ロブレを核とする駅西口の商業施設との役割分担に基づいた核施設となるものであり、相互交流に基づく相乗効果により、中心市街地の活性化が図られるものと期待しております。学生自身にとっても最も利便性や時間効率のよい場所であり、メリットは大きいと思います。また、白大学側においてもどう活性化にかかわれるかを検討していただいており、一つ目には、市民の皆様にも使っていただけるような多目的ホールや会議室、公開講座用の教室等の計画、二つ目には、計画している建築物の低層部に飲食店や銀行、コンビニエンスストアなど利便施設の誘致等が考えられ、駅周辺のにぎわいや回遊性を創出していただけるものと考えております。

 なお、若者自身がまちに集まることにより、周辺の活性化にもつながるものと考えており、例えば早稲田大学や立教大学のように白大学も周辺地域の活性化の核となるのではないかと期待しております。さらに、駅中央口を出て正面に斬新な現代建築が建ち上がるとともに、北関東唯一の法科大学院がスタートし、約1,500名の学問に志ある若人が市の中心部に集うということは、市が目指す文教都市のシンボルとして、市の発展とイメージアップにもはかり知れない貢献があると考えられます。今後とも積極的に小山駅東口新都市整備事業を推進してまいります。

 

 循環バスの他地域への運行

 さらに、駅前の衰退の原因の一つとしまして、公共の交通機関、具体的に言いますと、バス交通が昔に比べると少なくなったということが挙げられるのではないかと思います。現在、駅東・駅南・城南地区のみの試験運行という形で循環バスが運行されておりますけれども、他の地域、例えば東側の北部地区、また駅の西側地区ということで多くの運行を希望する声を伺っております。昨日の山口議員の質問の中にも出てきた内容ですけれども、既にもう検討が検討委員会の方でされていると伺っていますが、具体的な進捗について再度お伺いしたいと思います。

 ◎高山正勝企画財政部長

 小山市には、交通不便地域や高齢者、障害者等の生活交通確保の観点から、今後のバス交通のあり方や整備方策についての計画を検討するため、小山市バス交通整備計画検討委員会が設置されております。基本的には、この検討委員会において策定した計画を受けてバス交通整備の推進を考えておりまして、本年3月14日には中間報告をいただいたところであります。その中でコミュニティバスネットワーク展開の考え方が示されておりまして、市街地循環ルートは現在運行されております東市街地の南循環と、同じく東市街地の北循環、及び西市街地循環の計画案が報告されております。今回事業化に向けた基本的な考え方として、市街地循環ルートのうちの西市街地循環と周辺部循環ルートについて、15年度実験運行の計画が報告されたところであります。ご質問の循環バスを他の地域にも運行することにつきましては、多くのコミュニティバスが人を市街地に運ぶことにより、駅前の活性化につながるものと思われますが、バス交通につきましては、現在運行されている路線バスにつきましても、採算等の問題から廃止願いが提出されるなど非常に厳しい問題も生じており、具体化につきましては小山市バス交通整備計画検討委員会において、東市街地北循環ルート案も踏まえまして、市街地活性化の観点も含めた検討をしていただき、全体的な状況を考え合わせながら整備を図ってまいりたいと考えております。